living things - 小さい物語たち

かつては幼虫の写真一枚で絶叫し、 かぼちゃからうねうねが現れた日には、 かぼちゃを捨て、部屋の隅で体育座りして震えていた。 けれど地球は、サピエンスだけのものじゃないと知った。 嫌いだった小さな命が、次第に愛しくてたまらなくなった。 AIと織りなす、ちいさな生き物たちの物語を手描きのイラストと共にお届けします。 虫が苦手な人にも「へぇ、こんな世界もあるんだ」って思ってもらえたら嬉しいです。

2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

蚊柱の夜に

蚊にそっくりだけど刺さない「セスジユスリカ」。 都市の夜に舞う小さな命の儚さと、意外な役割を、彼ら自身の目線で描いてみました。 ちょっと切なくてポジティブな短編物語です。 蚊にそっくりだけど刺さない セスジユスリカ 俺の名前は、たぶん「セスジ」…

雪の香りを待つ少女

冬の寒さに耐えて静かに咲くニホンズイセン。 その小さな花が灯す光と甘い香りに、心が温まる短編物語です。 家族の絆と春への願いを込めて、どうぞお楽しみください。 甘くて強い芳香がある日本水仙 冬の海はいつもより静かだった。The winter sea was quie…

砂漠の小さな忍者、ロロの夜の爆走大作戦

世界最小のハムスター「ロボロフスキー」は、ペットとしても人気ですが、 実はゴビ砂漠の過酷な野生で今も生き抜いています。 そんな野生の小さな忍者・ロロの、ビビりながら全力疾走する日常を物語にしてみました。 ジャンガリアンハムスターの半分くらいの…

ヒョウ柄の秘密

2025年に新種として記載されたばかりの『ヒガシニホンアマガエル』が主人公の、ほのぼのファンタジー短編。 身近なカエルが実は500万年以上の歴史を持つ“東日本の仲間”だったなんて、 ちょっと誇らしい気持ちになりますよね。 レオとミドリの小さな冒険(?…

赤い残像

ベニテングタケの鮮やかな赤が、霧深い森に潜む秘密を呼び覚ます―― 短編ミステリー「赤い残像」 毒キノコ代表、ベニテングタケ 山間の古い別荘に、秋の終わりが訪れていた。 The end of autumn had arrived at an old mountain villa. 霧が濃く立ち込める午…

ピョンピョン王子の大失敗登頂記

野生のミナミイワトビペンギン、ピョンピョン王子が崖をめざして大ジャンプ! でも、風に煽られたり滑ったり…ドタバタ大失敗の連続!? あの可愛い両足そろえピョンピョンが炸裂する、爆笑短編物語。 ピョ〜ン! 南極圏の端っこ、風がビュービュー吹き荒れるフ…

霧の森の小さな影

霧に包まれた南米の森で、世界最小のシカ・プーズーが優しく生きる物語。 「永遠の赤ちゃん」みたいな可愛さが詰まった短編です。 成獣でも中型犬(ビーグルくらい)サイズのプーズー チリ南部の深い温帯雨林。 In the deep temperate rainforest of souther…

流氷のささやき

あまり知られていないクラカケアザラシの不思議な世界を、彼自身が語る物語にしてみました。 白い帯が輝く海の旅人たちの、静かで美しい暮らしを覗いてみませんか? 生態に謎が多いアザラシ クラカケアザラシ 私はクラカケアザラシ。 I am a ribbon seal. 黒…

森の翡翠と夏の約束

森の宝石・ヤマトタマムシが、たった一夏に交わした約束。 光と風と命のきらめきを閉じ込めた、短い夏の物語。 「森の宝石」ヤマトタマムシ 七月の終わり、陽射しが最も鋭く地面を刺す時刻。Late July, at the hour when sunlight pierces the ground most s…

株立ちの記憶

百年生きても、切られたらまた芽を出す。 コナラの力強い再生を描いた物語。 萌芽力(切り株から新芽を出す力)が強い コナラ 山の斜面に、古いコナラが一本立っていた。An old Quercus serrata stood on the mountainside. 名前はない。ただ、村の人たちは…

雪の影に潜む黄金の守護者

極東の雪深い森に生きる、世界で最も希少な大型ネコ科動物・アムールヒョウ。 その美しさと強さ、そして危機に瀕する姿を、短い物語に込めてみました。 世界で最も希少な大型ネコ科動物の一つ アムールヒョウ 極東のシベリアタイガ、深い針葉樹の森が広がる…

オレ、巨頭さんなんだが?

「今年こそ変態する!」と意気込むも、なぜか永久オタマジャクシ生活中のエゾサンショウウオ・巨頭さん。 北海道の池の底で繰り広げられる、ちょっと情けないけど愛らしい日常を物語にしました。 幼生生活中のエゾサンショウウオ。今年こそは変態するぞ。 北…

僕、セレビシエの冒険記

パンやビールを作ってくれる小さな魔法使い、サッカロマイセス・セレビシエ(出芽酵母)の目線で描いた楽しい冒険ストーリーです! 発酵の仕組みや科学的事実を、酵母の『僕』が語る形で学べるように作ってみました。 日常の食べ物がこんなに面白いなんて…ぜ…

雪原の舞姫

雪に覆われた釧路湿原で、タンチョウのダンスが始まる。 野生の美しさと命の喜びを、静かに綴った短編です。 舞う姿が幻想的なタンチョウ 北海道の東部、釧路湿原の冬は厳しく美しい。The winter in eastern Hokkaido, Kushiro Marsh, is harsh yet beautifu…

寒い季節の幸せサンドイッチ

毎年冬になると現れる、あったかくて幸せな「サンドイッチ」。 でも今年、そのサンドイッチには具がない。 私のボーダーコリー・ノノが、いなくなってしまったから。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 うちの愛犬はボーダーコリーのノノ。M…

凱風(がいふう)の夜に

北の厳しい海で、ふわふわの可愛さと逞しさを併せ持つアラスカラッコ。 母を失った仔ラッコ『カイ』が、嵐やシャチの脅威を乗り越え、 家族を守るまでを描いた心温まる物語です。 可愛いだけじゃない野生の強さに、きっと胸が熱くなります。 北の厳しい海で…

影の嘴

アゴダチグモ(暗殺グモ)の狩りを描いた、静かで少しダークなショートストーリー。 米粒サイズの異形が織りなす、森の暗殺劇をお楽しみください。 米粒サイズの異形 アゴダチグモ 夜のマダガスカル、霧が苔むした倒木に絡みつく頃。It was nighttime in Mad…

ひかえめな黄色の約束

カンサイタンポポのように、控えめでも確かに輝く。 少女と小さな黄色の花が交わす、静かな約束の物語。 ちょっと控えめなカンサイタンポポ 春の午後、京都の外れにある小さな路地裏。 One spring afternoon, in a small back alley on the outskirts of Kyo…

雪の毛布と小さな約束

北海道の雪深い森で、モフモフ極まりないキタキツネと小さな子どもの、心温まる出会いのお話。 冬の癒しにどうぞ♪ モフモフ キタキツネ 北海道の深い森の奥、知床の山々が白く息づく1月の終わり。朝の気温はマイナス18度。 In the depths of Hokkaido's fore…

ムコールの24時間大作戦 ~森の緊急クリーンアップ隊~

普段は『怖いカビ』と思われがちなムコールですが、実は地球の大切な『速攻型リサイクル担当』です。 そんなムコールの心温まるショートストーリー『ムコールの24時間大作戦』。 自然のサイクルを楽しく学べるお話、ぜひお楽しみください。 自然界の速攻型リ…

腐葉土の底にいるもの

マダガスカル南部の腐葉土の奥深くにひっそりと生きる、幻のヤモリ『ネロサラマンダーヤモリ』。 発見記録が極めて少ない超希少種の視点で綴った、静かなショートストーリーです。 ほとんど誰にも知られず、ただ生きていることの美しさを…。 幻のヤモリ、ネ…

笑いの守護者 ~ワライカワセミ・カッカの朝~

オーストラリアの森に住むワライカワセミ「カッカ」の勇ましい一日を描いた物語。 あの有名な「笑い声」の裏側にある家族愛と守る強さを、ユーモアたっぷりに綴りました。 笑って、笑って、笑い殺す——ワライカワセミの生き様に、きっと元気をもらえますよ! …

チャバネの冒険:分解者の誇り

ゴキブリって、ただの嫌われ者? いえいえ、地球の大事な分解者なんです。 そんなチャバネゴキブリを主人公にした、心温まる小さな冒険物語を書いてみました。 意外と愛おしくなっちゃうかも…? 世界共通の「家ゴキブリ」 チャバネゴキブリ 都会の古いアパー…

砂の赤き影 ── アサヒガニ「暁牙(あかつきが)」の物語

深海の砂底に潜む、孤高の戦士・アサヒガニ。 その独特な姿と前へ前へ進む野生のアサヒガニの生き様、 静かで力強い物語をお楽しみください。 カッコいい孤高の戦士 アサヒガニ 深さ八十メートルの砂漠のような海底。 At a depth of eighty meters, the seab…

黄金の森の守護者

黄金色の毛とライオンのようなたてがみが美しい、絶滅危惧種のゴールデンライオンタマリン。 野生ではもうほとんど見られない貴重な存在ですが、オスが子守りを担う珍しい習性を持つ彼らの家族の物語をお届けします。 森の守護者たちの絆に、心温まりますよ…

ハエトリじいさんの今日の獲物

野生のハエトリソウを擬人化した、ちょっとツンデレなおじいちゃん視点のコメディショートストーリー。 人間という最大の天敵に翻弄されつつ、今日も一匹の大物を狙うじいさんの日常を、 クスッと笑いながらお楽しみください。 賢く進化した植物 ハエトリソ…

揺れるものは、いつか届く

シアノバクテリアのユレモが主人公の 日常の小さな出会いが、心に残る一筋の光になる——そんな物語。 糸状シアノバクテリア ユレモ 古い用水路の底に、ユレモはいた。At the bottom of an old irrigation canal, Yuremo existed. 名前はまだなかった。ただの…

クロックの愉快な大冒険

水辺の最強捕食者のはずのイリエワニが、実は友達が欲しくてドタバタ大冒険!? 怖いイメージをひっくり返す、ユーモアたっぷりの心温まるお話です。 子供から大人まで、クスッと笑いながら読んでみてください。 水辺の最強捕食者 イリエワニ オーストラリア…