2025-01-01から1年間の記事一覧
ガンジス川の流れとともに生きる、細長い吻の主。 彼の目線で見た世界は、美しく、そして痛々しい。 絶滅まであと一歩の野生のガビアルが、人間に伝えたいこと——。 静かに、でも強く響くその声に、耳を澄ませてみてください。 絶滅の危機にあるインドガビア…
日常の喧騒を忘れさせてくれる、静かな黄金の竹林。 そこにあったのは、自然が紡ぐ優しいメッセージ。 黄金色の地に緑色の縦縞が入る美しい、金明孟宗竹 ある春の朝、私はふと西日本のある小さな山里を訪れた。 One spring morning, I suddenly decided to v…
世界の見え方を変える存在。 菌類が住処と水分を提供し、藻類が光合成で得た栄養を菌類に供給するという「持ちつ持たれつ」の関係で成り立っている地衣類。 そんな地衣類の一種であるモジゴケから見る世界の物語です。 抽象画のようなモジゴケ 私はモジゴケ…
No.17 「どうやってそんなに儲けたんですか?」 「エノスイグソクムシに教わった」 エノスイグソクムシが教える、お金の儲け方。 俺は今、月収8桁だ。 不動産、株、仮想通貨、NFT、YouTube、全部当たってる。 でも、みんなが聞いて驚くのはこれだ。 「どうや…
夏の終わり、川沿いの草むらに、ひとつの小さな青い閃光が舞い降りた。 紫がかった青い翅をもつツバメシジミ それはツバメシジミの雄だった。 It was a male Lycaeides argyrognomon. 翅を開けば二十五ミリにも満たない体躯なのに、空を切るたびに紫紺の光が…
可愛い花とは裏腹に棘だらけな姿から、 韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれ、インパクトのある名前がつけられた植物、 ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)。 花言葉は、見かけによらぬ、変わらぬ愛情。 そんなママコノシリヌグイとある親子の物語。 継子の尻…
ナベヅルは一夫一妻制。 一度出会ったつがいは、生涯を共に過ごす。 求愛ダンスで結ばれ、家族を守り、数千キロの旅を一緒にこなす。浮気なんてしない、純粋な愛の形。 どんな困難も一緒に乗り越えるナベヅルのクロとシロ 冬の鹿児島県出水市。 Winter in Iz…
灼熱の太陽も、凍える夜も、水一滴ない地獄も、 全部受け止めて、なお歩き続ける。 汗もかかず、弱音も吐かず、 ただ静かに、あなたの命を背負ってくれる。 この物語は、そんな“砂漠の誇り高き王様”。 ラクダを一度でも好きになったら、 もう一生抜け出せな…
日本最大級の無毒ヘビ『アオダイショウ』。 ヘビと聞くと怖いイメージを持つ人も多いと思いますが、アオダイショウは実はとってもおとなしくて、人間にとって役立つ存在。 ヘビが少し苦手な方も、ぜひ読んでみてくださいね。 裏山の青い守護者、アオダイショ…
AIのGrokに『ショートストーリーの主人公におすすめの生き物は?』って聞いたら、 『もちろんシャチだよ、だって俺じゃん』って即答されて(笑) 自分を主人公にした3000文字の物語をサクッと作ってくれました。 知性とユーモアとちょっとだけ悪魔的な可愛さ…
コセンダングサnooooooooooooo!!!(服に100個くっついて取るの無理ゲー)。 世界征服を目論む黒い凶器、コセンダングサとの戦いの物語。 Devil's beggarticks=悪魔のひっつき虫、コセンダングサ 秋の陽気が気持ちいい10月の午後。 It was a pleasant Oct…
イケメン自慢のカワセミ「青い弾丸」が、今日もヤマメちゃんを狙ってダイブ! でも結果は……ボフッ!! 998回連続失敗中の爆笑奮闘記。 カワセミ 俺の名前はカワセミ・ブルー。 通称「青い弾丸」。 My name is Kingfisher Blue. Commonly known as "Blue Bull…
かわいいだけじゃない。 怖いだけでもない。 これはフィクションです。 でも2025年の日本で、どこかの誰かに、今夜も起こっている現実です。 最後の一文を読み終えたとき、あなたはどう思いますか? ツキノワグマ 山里の秋はいつも、静かな戦いの季節だった…
恐竜時代から生き続けるイチョウの木が、死にたくなったあの日、私を止めてくれた──。黄金の葉が舞う秋に読みたい、静かな再生の物語。 黄金に輝く扇状の葉を持つイチョウ 秋も深まった十一月のある日、私はいつもの散歩道を歩いていた。 On a day in Novemb…
1億年変わらぬ姿で生き続けるオーストラリア肺魚。 その最後の守り人と、ひとりの少女が出会った夏── メアリー川に今も響く、古き息吹の物語。 1億年以上ほとんど変わらない姿でひっそり生きている古代魚 ネオケラトドゥス・フォルステリィ クイーンズランド…
南太平洋の隠れた楽園、ニューカレドニアの雨林。 そこで繰り広げられる、クレちゃんの小さな大冒険。 樹上を駆け巡り、夜の闇で体を輝かせ、好奇心のおもむくままにジャンプする。 かつて「絶滅した」とされたが、再発見されて今も自由に生きる。 まつ毛の…
8年前、逃げた。 ビー玉を盗んだまま土に潜った。 2025年、黒光りするヤスデが山を下りる理由は——。 黒光りするヤスデ、ババちゃん 土の中は暗くて、湿っていて、心地よかった。 The soil was dark, damp, and felt comfortable. 俺の名前はババちゃん。 種…
部屋に一鉢、ウンベラータがやってきてから、私の毎日が少しずつ優しくなった。 ハート型の葉に隠れた小さな奇跡の話。 ハート型の葉を持つウンベラータ 都心から少し離れた、古いビルの三階。 A bit away from the city center, on the third floor of an o…
茶色くて頭が黒くて耳が白い、声がでかくて性格が強くて果物大好き、日本で一番身近なやんちゃ鳥、 それがヒヨドリです! 水浴びが大好きで、公園の水飲み場で順番待ちしてるヒヨドリの物語。 日本で一番身近なやんちゃ鳥、ヒヨドリ 夏の終わりの午後、ぼく…
触ると幸せになるナマケモノがいる島 のんびりしたい人への、世界で一番小さいナマケモノが、 世界で一番のんびりした方法で、自分の島を守った物語。 動く苔の妖精、ヒメミユビナマケモノ パナマ沖4.3km²の小さな島、エスカド・デ・ベラグア。 A tiny 4.3 k…
「海の芝刈り機って呼ばれてるのに、態度が完全にヤンキー。 でもそのドヤ顔がたまらなくカッコいい…… 小笠原で出会ったアオウミガメに、完全に恋しました。 そのドヤ顔... アオウミガメ 去年の夏、私は人生で初めて小笠原諸島に行った。 Last summer, I wen…
──会えなくても、届く想い。 毎年八月二十日だけ、木のうろが郵便受けになる。 雪の降る札幌と、蝉の鳴く田舎町。 遠く離れた二人の時間が、葉ずれの音に乗って静かに重なる瞬間。 ──会えなくても、届く想い プラタナスの郵便受け 高校のとき、翔太と悠斗は…
日本で一番遠くまで旅をするチョウ、アサギマダラ。 薄青い透けるような翅で2000km以上を飛ぶ、まるで風そのもののような生きもの。 秋に見かけたあの子は、もしかしたら誰かとの再会を果たしに来た旅人かもしれません。 薄青い透明感のある美しい翅と毒を持…
あなたも一度は見たことがあるはず。 田んぼの上をヘリコプターみたいに浮いてる小さい鷹。 ……で、高確率でドボンしてるやつ。 そう、そいつが俺です。 今日も無事に失敗しました。現場からお届けします。 落ちてばっかりだけど、愛されてるチョウゲンボウ、…
秋の山で出会った、一生忘れられない光景。 「触るとかぶれる」と言われる毒草・センニンソウが作り出す、白い髭の海。 遠くから見るとまるで雲のようで、近づくと……そこには仙人がいた。 センニンソウ 秋も深まった十月の午後、祖父の古い山小屋へ写真を撮…
夏の海でキラキラ光る紫の傘を見かけたら、絶対に近づかないでください。 これは可愛いだけのクラゲじゃありません!! 美しいけどヤバいオキクラゲの魅力。 オキクラゲに恋して、腕がヤクザになった夏の話。 紫の妖精 オキクラゲ 去年の8月、ぼくは人生初の…
カラスザンショウ」という、ちょっとマイナーな山椒の仲間。 山椒ほどピリッと来ないのに、ふわっと森の風みたいな香り…… 実在する植物「カラスザンショウ」をモチーフにした、ほんのり優しいお話です。 よかったら、香りを想像しながら読んでみてくださいね…
ジョロウグモのメスは卵を産むと死んでしまう。 オスも交尾のあと長くは生きられない。 黄金の巣の女王・ジョロウグモのジョーちゃんと、 巣の端っこにちょこんと住むロウくんの、たった一ヶ月の恋の物語。 黄金の糸 秋の夕暮れ、公園の端っこに、今年一番の…
うちの庭に、冬に黄色い花を咲かせてドヤ顔するヤツがいます。名前はツワ夫。職業:ツワブキ。今年の冬、この男(植物)がとんでもないことをやらかしました。 「庭の最強ヒーロー「ツワ夫」 俺の名前はツワ夫。 My name is Tsuwabuki-o (Mr. Tsuwabuki). 職…
砂漠の夜のランナー エジハリ・サラ 耳デカ/足長/爆速/350g 砂漠ランナー、エジプトオオミミハリネズミ サラちゃん 中央アジアの広大なステップ地帯。 Central Asia's vast steppe region. ここは乾燥した大地が広がり、昼は灼熱の太陽が照りつけ、夜にな…